障害者自立支援法に関する請願不採択

 産業厚生常任委員会が開かれ、条例や補正予算が審議されました。
 一番、大きな問題は、介護保険法が、解散前の国会で改悪されたため、大きくは来年度からになりますが、その一部がこの10月から施行されるため、それに伴う予算の補正です。これは、特別養護老人ホームなどに入所やショートステイ、デイサービスを利用されている方から、食費や居住費を満額徴収しようとするものです。これまでは、1割負担ですんでいた介護サービスの利用料が、これからは、10割の負担になり、本当にサービスの利用を減らそうとしたり、入所も取り止めようとならざるを得ない方が出てくる恐れがあります。

 もう1つ大きな問題は、請願の審査です。委員会に付託されていた「障害者自立支援法の慎重な審議を求める意見書」を国にあげてください、という請願で、いくつかの障害者団体から提出されていたのですが、「和歌山など、6月にあげている。時期が遅い」「国でちゃんと審議してくれるのだから」など理由にならない理由で、委員会では不採択となりました。賛成をしたのは、私と紹介議員の2人だけ。障害者自立支援法案は、障害者の生きる権利まで奪いかねないものだと、国会では与党の中からも意見が出されていた、という問題だけに、非常に残念です。
by tabatanoriko | 2005-09-16 18:07
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